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【これでOK】EVの充電基礎知識 |充電料金や時間、探し方も

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EV購入を検討している方にとって、充電器の違い、充電料金はイメージしづらいかもしれません。

充電に関する疑問が多いと、EVライフを快適に過ごせるのか判断に迷い、購入に踏み切れないものです。そこで、EV充電に関する基礎知識を解説いたします。ぜひ最後までお読みください。

「EV」は、BEV、HV、PHEV、FCVなど電気を使って動く車両全般を指す表現として用いられる場合もありますが、本記事では特別な注記がない場合には、BEVを指します。

EV充電のキホン

日本政府は、2035年までに「乗用車新車販売における電動車の比率」を100%とする目標を掲げています。日本でも徐々に浸透しているEVですが、2023年はEV・PHEV新車販売比率が3%〜4%で推移しました。日本ではまだまだEV購入に踏み切れない方も多く、不安感が拭いきれていない状況ですが、なぜでしょうか。

具体的なEV購入を検討しようと思わない理由は、以下のとおりです。

J.D.POWERが2022年に調査したアンケート結果によると、EV購入を検討しようと思わない理由は、EV充電やバッテリーに関する疑問・不安が多い結果となりました。具体的には「充電スタンドが少ない」「充電に時間がかかる」「自宅に充電設備を用意できない」「航続距離に不安を感じる」などが挙げられます。

一方、充電に対する不安は昔のイメージのまま情報が更新されていない場合も多く、最新の状況とは異なる場合も考えられます。そこで、最新のEV充電に関する基礎情報を紹介いたします。

普通充電器と急速充電器の違い

EV充電器は、大きく分けて「普通充電器」と「急速充電器」の2種類に別れます。違いは出力の大きさです。EV充電器は出力が大きいほど、充電時間が短くなります。普通充電器は現在は3kW充電器が多く設置されている状況ですが、充電時間が長すぎるなど利便性の観点から6kW充電器が求められています。エネチェンジでも、6kW充電器を積極的にご提案しています。

なぜ6kWのEV充電が必要なの? 導入台数No.1 のエネチェンジが解説します!

また、急速充電器は大半が50kW未満であり、平均的な出力は約40kWという状況です。

普通充電器は自宅やホテルなど長時間滞在する「基礎充電」「目的地充電」で利用されます。一方で、急速充電器は高速PA/SAなどで移動途中に継ぎ足し充電する「経路充電」の場面での利用が多いです。

充電設備の種類

一口に「普通充電器」「急速充電器」といっても、さまざまな規格が存在します。普通充電器は大きく分けて「コンセント型」と「ケーブル一体型」の2種類に分かれます。

同じ普通充電器でも、両者はそれぞれ特徴が異なるので、設置の際は注意が必要です。両者の違いは、以下のとおりです。

コンセント型

コンセント型は、EV充電用屋外コンセントに、車載ケーブルのプラグを挿入する充電設備です。自宅での基礎充電シーンで使用されています。

【コンセント型のメリット】
・設置費用が比較的安価で設置工事が容易なので、戸建てに向いている

【コンセント型のデメリット】
・機器本体にケーブルが付属していないため、EVと機器をつなぐための専用ケーブルが別途必要

ケーブル一体型(スタンド型)

ケーブル一体型(スタンド型)は、充電器に備え付けの充電ケーブルを、直接クルマの充電口に挿入する充電設備です。商業施設や宿泊施設などに設置されています。

【ケーブル一体型のメリット】
・ケーブルを別途用意する必要がなく、手間や手順が少ない
・コンセント型に比べ、出力が高い

【ケーブル一体型のデメリット】
・本体価格や工事費用がコンセント型に比べ高価*

※政府補助金により、低額〜0円で導入できる場合も

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EVの充電にかかる時間

EV充電は使用する充電器の出力や、EVのバッテリー容量によって変動します。実際、どれくらい充電に時間を要するのでしょうか。

EV充電時間の目安は、以下のとおりです。

急速充電でバッテリーが100%まで充電されることはありません。バッテリーの損傷を防ぐため、車体側が充電量を80%程度までに制御する車種がほとんどです。

表に掲載の3車種を充電する場合、3kW充電では満充電まで20時間〜36時間、6kW充電で10時間〜18時間かかります。対して急速充電は30分〜1.8時間と、その差は歴然です。

普通充電器に関して「普通充電の充電時間=待ち時間」と思われている方も多いようです。しかし、普通充電器は充電しながら長時間クルマを離れられるので、充電中に仮眠したり、ゴルフを楽しんだり、ショッピングを楽しんだりできます。

たとえば3時間のショッピング中に出力6kWの充電器で充電した場合、日産リーフ(60kWhモデル)で電費を6km/kWhと仮定すると108km*走行可能になります。外出先で108km分追加充電できれば、近場〜中距離なら問題はないと思われます。

※​​計算式:電費6km/kWh×充電器出力6kW×充電時間3h=108km
※航続距離や燃費・電費は、気象条件や空調の使用・急発進などの使用方法に応じて、大きく値が変動します。

EVの充電料金

自動車の維持費は少しでも安くしたいものです。しかし、近年はガソリン価格が高騰しています。

資源エネルギー庁によると、2023年12月4日時点の全国ガソリン平均価格は以下のとおりです。

  • レギュラーガソリン:174.7円/L
  • ハイオク:185.6円/L
  • 軽油:154.3円/L

2022年12月5日時点ではレギュラーガソリンが168.1円/Lと、1年で6.6円値上がりしています。ランニングコストを抑えたい方の中には、EVを検討している方もおられるかもしれません。EVの充電料金はいくらかかるのでしょうか。自宅と自宅外では充電単価が異なるため、自宅充電と充電スポットに分けて相場を見てみましょう。

充電料金の相場(自宅の場合)

自宅での1回あたりの充電料金は、以下のとおりです(0%〜満充電まで)。

自宅での充電料金を計算する場合は、全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「電力料金目安単価」1kWhあたり31円(税込)という数値を元に計算します。

0%から満充電した場合の充電料金は、以下の計算式で求められます。

基本的には外出先の充電スポットで充電するよりも、自宅で充電するほうが割安の設定になっています。

充電料金の相場(充電スポットの場合)

充電スポットでの充電には、会員として「認証充電カード」で充電する方法と、ビジターとして充電する方法があります。ビジター料金のほうが充電単価が高いため、外出先での充電頻度が高い方はカード会員のほうがお得です。

認証充電カードで充電する場合は、2種類のプランに分かれます。

  • ①月額費用に応じて、充電できる時間が変わるプラン
  • ②利用ごとに費用が発生するプラン

日産自動車「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3」(以下ZESP3)

日産自動車のZESP3は「①月額費用に応じて、充電器の利用時間が変わるプラン」を提供しています。基本料金が高いほど充電器の利用時間が増加し、プランに含まれる利用時間の範囲を超えて充電する場合は、追加料金が必要です。

注意点は、2023年9月以降の新規会員の場合、日産自動車オーナーのみ利用可能なこと。新車・中古車は問わないため、日産の中古車オーナーでも利用可能です。

e-Mobility Power会員

e-Mobility Power会員の充電カードは、車種に関係なく入会可能で、充電カードを発行していない自動車メーカーのEVユーザーや、中古車EVユーザーの方におすすめです。月額の基本料金に加え、充電器を利用する際には都度利用料金が別途でかかります。都度利用料金は、充電カードを持たないビジター料金に比べて安価に設定されているため、充電頻度の高い人はカード会員のほうがお得になります。

※引用:e-Mobility Power会員料金のご案内
※提携充電器のビジター料金は、充電器ごとに異なります。詳細は掲示されているご案内をご確認ください。

一例として、e-Mobility Power会員の充電カードで支払う場合の充電料金について計算します。

この場合、1時間の充電料金は231円になります。また、1回1時間の充電を1カ月に7回すると仮定すると、月に1,617円かかる計算になり、普通充電プランの月額費とあわせると、1カ月の充電料金は3,157円となります。

さらに詳しく各社の充電カード料金を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
電気自動車 充電認証カードまとめ 保存版(外部サイトに遷移します)

EV充電無料スポットもある

「充電には必ず費用がかかるのが当たり前」と思いがちですが、無料で充電できるスポットもあります。充電スポット情報を掲載するGoGoEVによると、2024年2月時点で無料充電スポットは全国に約3,000件存在します。

「なぜ無料で充電できるのか?」と疑問に思う方も多いはず。理由は以下のとおりです。

  • 施設の集客のため
  • EV/EV充電器普及促進のため

たとえば出雲市が管理する急速充電器は、3カ所とも無料で使用可能です。出雲市によると「先駆的に急速充電器を設置し、利用料を無料とすることで、電気自動車の普及を進め、それにより温室効果ガス排出量の抑制を図り、あわせて急速充電器の民間導入を促すことをめざしています。」*と回答されています。

つまり、EVやEV充電器の利用ハードルを下げることで、よりEV普及を促進したいため、無料で充電設備を提供しているのです。ただし「無料だから」とはいえ、何点か注意すべき点があります。

  • 駐車料金が無料とは限らない
  • 施設利用者のみ使用可能なスポットも
  • 急速充電器は有料の場合も

気になる方は、身近に無料充電器があるかどうかを検索してみてはいかがでしょうか。

※引用:市政提案(EV充電スタンドはなぜ無料で運用するのか)

EVの充電器の探し方

周辺のEV充電器を探したい場合、どのように調べれば良いのでしょうか。EVユーザーがEV充電器を探す手段は、大きく分けて2つあります。

  • 目視で探す
  • カーナビやインターネットで探す

目視で探す

目視でEV充電器を探す場合は、「EV QUICK」「EV100V/EV200V」と書かれた青い看板が目印です。駐車場や沿道に設置されていることが多く、以下のように駐車スペースのアスファルトに貼られている場合もあります。

インターネットで探す

インターネットで探す場合は、Googleマップや、GoGoEVEVsmartをはじめとするEV充電スポットまとめサイト、各メーカーが提供するアプリを通じて検索可能です。

エネチェンジでは、全国のEV充電器を検索可能なアプリを提供中です。エネチェンジが提供するEV充電器だけでなく、他事業者の設備も含めて掲載しています。また、EV充電器の検索だけでなく、決済も可能です。アプリ利用者数はNo.1*で、多くのEVユーザーの皆さまにご利用いただいております。無料で利用できるため、「身近にEV充電器があるか気になる」方は、ぜひ一度検索してみてください。


※EV充電アプリ利用者数No.1とはEV充電サービス5社によるiOS・AndroidのDL数(data.ai調べ) ※2024年2月時点

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まとめ

EVの充電に関する基本情報を解説してきました。

  • EV充電器には、普通充電器と急速充電器がある
  • 充電時間は普通充電器(6kW)の場合10時間〜16時間、急速充電器の場合30分〜1.5時間かかる
  • EV充電は自宅での充電のほうが安価な傾向
  • 充電スポットでの充電は、利用頻度が多い場合は会員のほうが安価になる
  • 充電スポットは、目視またはインターネットで探せる

今回の記事を通じて、少しでもEVの充電に関する疑問や不安が解消されますと幸いです。

EV充電エネチェンジでは、ほかにもさまざまなEVの疑問に関する記事を投稿しています。以下の記事もあわせてご覧ください。

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